「へぇ〜!親公認ってすごいね!?」
「親子三代で仲良いから、もう家族みたいな感じなんだけどね」
「もう実質夫婦ってこと?」
「いや、そういうわけではないけど…」


他人からそうやって言われるとめちゃめちゃ照れるな…。
てゆーか今までは照れるようなことだと思ってなかったのにな!?なんで!?


「はーー…、リュウが羨ましい…。こんなかわいい子と結婚できるなんて」
「や、やめてよ!それより、紫帆ちゃんはどうして剣道部のマネージャーなの?」


あからさまだけど、恥ずかしいので話を逸らす。


「小学生から剣道やってたんだけど、中学に女子剣道部なくてさ。あったけど、女子が全然入らなくて自然消滅したみたいな?
だからせめてマネージャーでも、と思って」
「そうなんだ」
「高校は女子剣道部もあるんだけど、マネージャーの仕事がすっかり楽しくなっちゃったんで、高校でもマネやってるの」
「なるほど〜」
「咲玖ちゃんは何部?」
「まだ入ったばかりだけど、調理部」
「へー!花嫁修行ってこと!?」
「ち、違うよ…」


逸らしたつもりが逸らせてなかった!


「あはは、冗談だよ。ほんと咲玖ちゃんってかわいい」
「あ、ありがとう…?私は紫帆ちゃんのこと、すごくカッコイイと思ってるけど」
「え、なんで?」