そんなわけで平和に日々を過ごしてます。
今日は土曜日だけど、蒼永は剣道部の練習試合があるらしくて学校に行きます。
久々に蒼永が試合してるとこ見られるから、後で私も桃ちゃんたちと応援に行くつもり。
楽しみ!


「じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃ〜い。後で行くね」


学校でやるから制服だけど、お休みだから軽くメイクしちゃおっかな。
ナチュラルに盛れる程度でやってみよう。
あとネイルも塗っちゃおうかな!あんまり目立たない色にすれば大丈夫だよね。
こんな風に今日のメイクやネイルを考えてる時が一番楽しいなぁ。

というわけで、身支度を整えて学校に到着した。
剣道部が使う道場に行ってみてびっくり。練習試合だけど、ものすごくギャラリーがいっぱいいる!


「あ、咲玖ー。こっちこっち!」
「桃ちゃん、大志くんおはよう。人すごいね」
「おはよう」
「しかも女子ばっかりよ」
「本当だ」


練習中に観に来られるのは困るって蒼永言ってたけど、今日は練習試合だからかな。


「みんな蒼永くん目当てみたいだよ」
「へーすごい」
「許嫁のくせに他人事ね…」

「あの、すみません」


突然後ろから声を掛けられた。