「白凪さん!俺と付き合ってください!」


放課後呼び出された屋上。
学園ドラマのワンシーンみたいな状況で告白を受けている私。


「白凪さんのことずっと見てて、かわいいなって思ってて……」


わあ、嬉しい。今日は新しく買ったコテを試したくて、朝から髪を綺麗に巻いてヘアメもバッチリ決めてきたから、褒めてもらえてとても嬉しい。


「あの、今彼氏とか……」
「彼氏はいないよ」
「好きな人は?」
「好きな人もいない」
「それなら、俺と……!」
「でもごめんね。


私、許嫁がいるの」