やばいです、大ピンチかもしれない…。


「ここどこーーーー!?!?」


どうしよう、迷子になっちゃったかも…!!

桃ちゃんと別れ、蒼永のところに行こうとしたけれど、まだまだスキーが下手っぴの私、途中で派手に転ぶ。
雪に足を取られ、上手く起き上がれないでいるところを親切なカップルに助けられる。

そこまでは良かったんだけど、その後方向を間違えちゃったみたいで…歩いても歩いてもリフトに辿り着けない…。

しかも段々雪が強くなってるし、このままだとやばい…!


「とりあえず、連絡しなきゃ…!」


スマホを取り出したら、なんと充電切れだった!

しまった、昨日気まずい雰囲気のまま寝ちゃったから…スマホ充電するの忘れてた…!!
私のばかーー!!


「ど、どうしよう…っ」


とにかくリフトを目指して歩きたいけど、眼前に広がるのは白ばかり。
吹雪いてきて、視界はどんどん悪くなっていく。
もう寒いどころか、冷たい風が痛いくらい。

…なんでこうなっちゃったんだろう…。

今日はクリスマスなのに…。


「きゃっ」


また足を取られ、派手に転んでしまった。


「…あ、やばいかも…」


足が上手く動かせないや――…。