リオンちゃんと入れ替わりで、紫帆ちゃんも遊びに来てくれた。


「咲玖ちゃーん!」
「紫帆ちゃん!来てくれてありがとう!」
「こちらこそ誘ってくれてありがとう!咲玖ちゃんにメイクしてもらえるの、楽しみにしてたんだっ」


わあ、そう言ってもらえるのすごく嬉しい…!


「どんな感じにする?」
「咲玖ちゃんのおすすめで♪」
「OK!」


紫帆ちゃんの人柄を表すような、明るいメイクにしたいな。目元が華やかになる感じで!


「そういえば、さっきリュウのクラスも行ってきたよ」
「そうなの?どうだった?」
「思わず笑ったわ!」
「そんな感じなの!?」
「まだ見てないなら楽しみにしてて〜。
てか、リュウと一緒に回ったりしないの?」
「うーん、したいんだけど…」


蒼永はクラスも部活もあるから忙しそうで、時間が合うか微妙なんだよね…。
私も後で調理部の方にも顔出さないといけないし。


「まだ明日もあるから…」
「ちょっとそんな悠長なこと言ってて大丈夫?
笑ったとか言ったけど、結構すごかったよ?」
「あー…」

「ま、大丈夫か。相変わらずの咲玖ちゃん溺愛っぷりだったし」
「え?」
「あー!!何でもない!
てか、これマジであたし!?めっちゃ別人みたいなんですけど!!」
「そんなことないよ。紫帆ちゃんは元がいいから」


我ながら紫帆ちゃんらしさを残したまま、かわいく仕上げられた気がする。