同窓会の会場は既にたくさんの人で盛り上がっていた。
受付で名前の記帳と会費を納め、ドキドキしながら会場に入る。


「あっ桃乃!久しぶり〜!」
「あら、久しぶりね。元気だった?」


すぐに同じ部活の仲間に話しかけられる桃ちゃん。


「よう委員長!」
「あー久しぶりだね!」


学級委員長だった大志くんは、あっという間に囲まれてる。

えー二人とも早い…!どうしよう…!


「あれっ、もしかして白凪さん!?」


急に男子に話しかけられ、ビクッとした。


「やっぱ白凪さんだ!」
「あれ、咲玖!来れないんじゃなかったの?」


中3の時のクラスの子たちだ…!


「こ、こんにちは!用事がなくなって来れるようになったの」
「良かったね〜!久しぶり!」
「白凪さんすげーかわいくなってる〜」
「いやいやそんな…」


…あれ、なんかすごく人が集まってるような…?


「白凪さんって今どこ高?」
「彼氏いるの?」

「おっ、あのかわいい子誰?」
「3組だった白凪さんだよ…!」
「すげー美少女!!」

「あ、えっと…」


気合い入れて来たのに、こんな風に囲まれるとは思ってなくて、どうしたらいいかわからない…。
口をもごもごさせていたら、桃ちゃんが助けに入ってくれた。


「ちょっとちょっと〜!そこまでにして〜」