イケメンエリート、最後の独身



 皆が席に着いた途端、たくさんの料理が運ばれてきた。この店はバーラウンジのはずなのに?と疑問に思うほど、色々な国の料理が隙間なく並べられる。
 萌絵はそれだけで気分が上がった。
 そして、トオルの掛け声で乾杯をする。
 気が付けば、萌絵の右隣には明智さんが座っていた。その隣に謙人、映司と続いている。

「萌絵ちゃんはお酒は大丈夫?」

 明智君が優しくそう聞いてくる。萌絵は大きく頷いた。

「アフリカで現地の超ストロングって言われるお酒を飲んだ事があって、私以外のスタッフは、皆、酔っぱらって、三日はお酒が残ってたらしいんです。
 でも、私はちょっとほんのりするくらいで、全然平気でした」

 萌絵は強烈にお酒が強かった。どんなに飲んでも酔う事がない。
 でも、ボランティアで一緒になった男性の先輩から、その事実は隠した方がいいと言われた。女の子がお酒に強い事はウィークポイントだからと。
 だけど、萌絵はもうその事を宣言してしまった。
 確かに、皆、ちょっと引いている。