「別人みたいだ。最高に可愛いよ」
萌絵はそれだけで顔が真っ赤になる。随分、背伸びをしているけれど、でも、背伸びをしているからこそここに立てていた。
隣で微笑む謙人を見て、萌絵の胸はギュッと熱くなる。
「萌絵ちゃん、すごく可愛いよ。
でも、元々綺麗な子が更に綺麗なっただけの話。
眩しいくらいに似合ってるよ」
今度は、明智さんが嬉しそうにそう言った。
萌絵はこういうお世辞に慣れていない。嬉しさを超えて恥ずかしさで耳まで真っ赤になる。
すると、見慣れない男性が萌絵の正面に立ち、萌絵の頭をポンポンと優しく叩いた。
「萌絵ちゃん、お久しぶり。
初日に顔を合わせた映司だよ。覚えてるかな?
今日のコーディネートは謙人の好みってすぐ分かる。
すごく似合ってるね。でも、もう少し大胆に変身しても良かったかもしれないけどね」
萌絵はすぐに思い出した。
うっとりするほどのイケメン男子は、すでに既婚者で、そのお相手は究極のお嬢様だという事。この情報は謙人から聞いたものだけれども。



