イケメンエリート、最後の独身



 恋のキューピットでもマリア様でも何でもいいから、とにかく冷静に話し合いをさせてくれ。
 そんな事を心の中で毒づいていると、急にスマホの画面がフェイスタイムに変わる。

「謙人の顔を見せてほしい。
 やだ、もう、どうしちゃったの~?
 おじいちゃんみたいにやつれちゃってるじゃない?」

「風邪ひいて熱があるんだ。
 ずっと寝込んでて、さっき、やっと起きれたんだ」

 謙人はそう言うと、すぐにスマホの画面を切り替えた。朝っぱらから中学生のカップルじゃあるまいし、ファイスタイムとか止めてほしい。

「それで? 謙人は? どうするの?」

 今度は、はてなマークだらけの質問にため息しか出てこない。

「ソフィア…
俺はどうすればいいと思う?」

 しばらく間があいて、ソフィアがスラスラと喋り始めた。