イケメンエリート、最後の独身



「何が? ソフィアこそどうかしてない?」

 こんな前置きなんてどうでもよかった。早く本題に入りたい。

「もう意外過ぎて、言葉が出てこない。
 謙人だったのね?
 私は、もしこういう事があるのなら、きっと、ホヨン君か李君かな、なんて想像してたんだけど」

 謙人は何となく分かってしまった。でも、その事について何も反応したくない。

「萌絵とそういう仲になっちゃったのね?」

 ソフィアという人間は、いい意味でも悪い意味でもあっさりしている。男でも女でもないソフィアという独特な個性を持った人間だ。皆に愛されるし、周りの皆の事も大きな愛で包んでくれる。

「俺らしくないだろ?」

 謙人の弱気な言葉にソフィアはゲラゲラ笑った。

「凪にしても映司にしても、みんな、らしくないところから始まるのよ。
 あ~、それより、私って、みんなの愛のキューピットなのかしら…
 凪の時も舞衣を探し出したのは私だし、映司に関しては咲子ちゃんのお仕事のサポートをしてあげてって頼んだのよね。
 謙人に関しても、もしかして、私はあなたのために萌絵を選んだの?
 いや、そんな事はないわよね…
 今回も今までも、全てお互いにウィンウィンだもの」

 ソフィアの興奮状態に、謙人の治りかけた頭痛がぶり返してきた。