謙人は皆の気持ちが嬉しかった。
自分の愛する萌絵のためにこんな素敵なおもてなしをしてくれて、感謝の気持ちでいっぱいだ。
謙人はトオルと話しながら、ちょっとだけ萌絵の方を見る。
萌絵の隣には明智君とホヨンが座っている。
そして、よくよく見ると、明智君は反対側に座っている李君と話していて、萌絵はホヨンと楽しそうに話していた。
謙人はトオルの声が耳に入らない。ジェラシーという凄まじい感情の波に溺れそうになっている自分を抑える事ができない。
「謙人? 大丈夫か?」
「え、何で?」
トオルは困ったように笑った。
「お前の顔、めちゃくちゃ怖いぞ。
いつもの余裕のある謙人じゃない。また、この間みたいに酔いつぶれるんじゃないか?」
謙人はトオルにそう指摘されても、萌絵から視線を外せられない。



