「…大丈夫です」
明智さんは優しく微笑んだ。
「雨にならない事を祈るばかりだね。天気予報じゃ今のところ大丈夫らしいけど」
萌絵は微笑ながら首をすくめた。
謙人との恋愛モードを封印した方がいいのか考えてしまう。もう、その事に関しては、謙人に任せるしかない。
萌絵は明智さんとの会話を終わらせて、自分の席に戻った。
送別会が楽しみでもあり、不安でもあった。
謙人と萌絵が二人揃えば、謙人のラブラブオーラを消す事なんて絶対にできない。きっと、すぐに皆にばれてしまう。
謙人の今の生活は、朝まで萌絵のマンションにいて萌絵の出勤と同時に自分の東京のマンションに戻る。そこでリモートで仕事を済ませ、夜にはまた萌絵のマンションに戻ってくる。
だから、会社に謙人が来る事はない。毎日、二人きりの世界でイチャイチャしている。
「萌絵ちゃんと居たらメロメロの骨抜き状態だよ」
なんて、本気で言っている謙人がどうなってしまうのか…
萌絵は少しだけゾッとした。もう考えない事にする。
今日の夜に対策会議を開かなきゃ…



