イケメンエリート、最後の独身



 そんな中、EOCの仲間が萌絵の送別会を計画してくれていた。
 萌絵は明智さんにそう打ち明けられ、恐縮過ぎて首を横に振ってしまう。

「この間、歓迎会をしてもらったのに、送別会は、そんな…」

 EOCの人達がとても忙しい事を萌絵が一番分かっている。
 そんな中、今度は送別会だなんて、いくらなんでも気が重すぎる。

「萌絵ちゃん、そんな気にしなくていいから。
 皆、すごく嬉しいんだ。
 萌絵ちゃんがEOCの一員となってくれたことを本当に喜んでる。
 だから、萌絵ちゃんは喜んで参加してくれるだけでいい。
 日程だけ合わせてもらえればそれでいいから、ね」

 萌絵はもう頷くしかない。
 日程なんか百パーセント合わせられる。自分のために企画してくれる催しを喜ばないわけがない。

「皆さん、参加なんですか…?」

 萌絵は謙人との関係が以前と違う事を、今、気が付いた。その参加メンバーにはもちろん謙人も入っている。多分…

「うん、メンバー全員には連絡してる。
 今週の金曜の夜でどう?
 ある料亭の庭園を貸切る予定なんだ。そこの桜が、今、見頃らしいから」