「萌絵ちゃんの全てが俺を天国へ導いてくれる。
可愛い声も甘い匂いもこの柔らかい肌の質感も、笑えば出てくる小さなえくぼも、萌絵ちゃんに関わる全てを俺は無条件で愛してるし、欲してる」
萌絵は裸で抱き合う行為に、もう息も絶え絶えになっている。
謙人の筋肉質な体にすっぽりとフィットす自分の身体は、この居場所のために存在しているとしか思えない。
「謙人さん、私も愛してる…」
萌絵はこの言葉しか思いつかない。愛しているの言葉以外にどんな言葉があるのだろう。でも、この言葉の重みを誰よりもよく分かっている。もう後戻りができないとそう感じている。二人の未来がどういう方向に動き始めたとしても…
でも、愛しているというこの言葉は、無意識に出てくる本物の言葉だ。
謙人の全てが愛おしくてたまらない。



