side 楓


百合ちゃんが話す言葉を一文字も聞き逃さずに聞いた。



正直嫉妬してくれているなんて思ってなかったから




超うれしかった。





でもそう思ったのも束の間で、





百合ちゃんは寝る寸前に






「やっぱり、秘密、やめたい



図々しい女で…ごめんなさい、」





「…楓くん、だいすきだよ…」






涙を流しながら、そう言って眠りについた。






こんなにも不安にさせてたと思うと、自分が許せない





俺は百合ちゃんのおでこにキスをして、そっと保健室を出た。