それってどういうこと……?
告白してないの?
それに……もしかして私の気持ち、気づいてる?
「勘違いだったらごめん。お前、さ。もしかして俺の事……好き……だろ……?」
ードキンっ。
全部……お見通しだった。大好きな彼には気持ちがダダ漏れだったらしい。
まっすぐと私を見つめるその目は言い逃れできない。なんで……こんなことになってしまったんだろう。
気持ちに……気づかれてしまった。
「あはは。な、何を言ってるの?全然違うよ。私は君のことなんか好きじゃないよ」
気持ちを誤魔化さないと。それしか頭になかった。ズキズキと痛む胸は今にも破裂しそうで苦しい。
自分の気持ちに嘘をついた。
このくらい覚悟していたはずなのに、いざこうなると苦しくて仕方ない。
「そう、なんだ。なんだ、よかった。もしそうだったら俺の気持ち伝えないとなと思ってた」
「ん?」
「俺は……幼なじみのアイツが好き。ごめん」
「なんで謝るのよ」



