私と修内太は、慌てて校門へと向かった。

身長180センチ以上。

人間態の時でもかなり大柄なジルコーは、実に良く目立つ。

そうでなくても何だか殺気立った雰囲気を醸し出しているのだ。

平穏なこの高校には場違いだろう。

「ちょっと、ジルコー」

私は彼に声をかける。

「どうしたのよ、こんな場所に」

「おお…四門」

心なしか、ジルコーは元気がなかった。

それですぐに、何かあったのだと気づく。

「どうかした?…今日は桜花は一緒じゃないの?」

その私の言葉に。