そしてもう一人。

それは、私も目を疑う人物だった。

天羽桜花。

デッドゲイト家の分家、天羽家の三女。

氷の魔術を専門とする魔女。

彼女は薄暗い部屋の真ん中に置かれた椅子に、全裸のままで座らされている。

…男の目の前に一糸纏わぬ姿で座らされるという恥辱。

おとなしく、控えめな性格の桜花には、さぞや苦痛に違いない。

「さて」

男はニヤリと笑う。

「わかりきった事を訊いて申し訳ないが…天羽桜花、貴様は魔女か?」

「……」

素肌を両手で覆い、屈辱に涙を浮かべたまま、桜花は男を睨む。

「ほぅ…」

その反抗的な桜花の態度に、男は嗜虐心を刺激されたようだった。