放課後になった。

高校の最寄り駅の近くにあるドーナツ屋さんで、ヨウと2人で食事をしていた。

『ふぁ〜。今日も居眠りしちゃってさ…。』

『めっちゃ眠そうだな。』

『なぜかやたら眠い日ってない?』

『分かる。』

いつも通りの中身のない会話をしている。

大丈夫。

あたしはドーナツを口に運びながら切り出した。

『あ、泊まりの話なんだけどね。』

『うん。』

『行けるよー。』

『マジで?よかった、ありがとう…!』

『なぜにお礼?』

『分からん。…いつがいい?』

ヨウは突然、殺風景な窓の外を目を細めて眺め始めた。

嬉しいのかな?

あたしも楽しみだ。

その後は予定を決めて、だらだらとしゃべっていた。

お泊まり会は、来週の金曜日に開催されることが決定した。