「わぁっ、大きな学校!」

私は、目の前にある建物にびっくりする。
ここは、セブンオーシャンの社長が創立した、七海学園。
友達の澪に薦められて、無事、入学できるの。

この学校は、訳あって男女2人部屋。
だから、相手は誰だろうって楽しみなんだよね。

「紗羅〜っ!」

「あっ、澪!」

今、呼んだ子は友達の澪。
この子に薦められて受験したの。

「楽しみだね!そういえば、永愛もこの学校らしいよ!」

「えっ!ほんと!?まさか、永愛と一緒なんて〜!相部屋になれるかなっ?」

「本当に永愛のこと好きだねー」

澪は、永愛に片想い中。
だから、応援してあげたいんだけどー…
私は、永愛と幼馴染で、告白されている…という状況。
あった頃から好きだったとか言ってたけど、幼稚園児だよ?
まさか…ね。

「神様っ!お願いしますっ!どうか、どうか…」

ついには、澪、神様に願っちゃってる。あはは。
どうしよう。

「あっあっ、ほら、入学式始まっちゃう!急ごっ!」

「やばぁーっい!急がないと…っ!」

よかった、どうにか防げた…
神様、お願いします。
どうか、永愛とは相部屋になりませんように…