Lies and Truth


「緋莉が気がつきました。やはり、あなたは……」


 優陽が苦渋に満ちた表情を見せながら、ルカさんに声をかけた。


「君は……賢いな」

「いえ、確信に変わったのはたった今です。疑いを持ち始めたのは、俺が緋莉と付き合いはじめてからですが」


 優陽の言葉使いが敬語に変わっている。一体どうして?


「それに、俺が辿り着いたのはあなたと緋莉の繋がりまでです。だからもう、全部話してくれますね?」


 わたしが気を失っている間に、なにが起きたのだろう。

 だけど優陽も無事でよかった。わたしもこうして生きている。なら今するべきことはひとつしかない。


「優陽、それよりまずはルカさんを病院に連れて行かなくちゃ!」


 スマホを手にして緊急通報ボタンを押した。でも、


「いや……病院はやめておこう」


 わたしを止めたのは、ルカさんではなく優陽だった。