バク「よーし、ちょっと飛んでみよう」

ひろ「えっ、どうやって???」

バク「考えない。考えない。ここは君の夢。何でも叶う。好きなようにやってみて。そーれ」

バクはすーっと低空飛行で島の方に行く。

才蔵、おじいちゃん、おばあちゃんが続く。

ひろ「まっ、待ってー」

ひろは勢いよくジャンプした。

ひろの体はそのまますーっと飛んでいく。

ひろ「わわわわっ」

バク「力を抜いて、風に身を任せるんだ」

ひろの体がスピードを増す。

バク「もっと軽やかに、もっと自由に」

ひろの体が高く上がっていく。

島をあっと言う間に通り過ぎ、次の島へと向かう。

次の島は活火山のある島だった。

火山からは溶岩が噴出し、

空は一層、赤くなりまるで燃えるよう。

島には恐竜達がうようよしていた。

中でも大きいのがティラノサウルスとトリケラトプスだ。

ひろ達は空からそれを眺める。

その時、溶岩が活火山から飛んできた。

才蔵はすっと刀を抜くと両手に力を込める。

才蔵「ふん」

すると刀はバットになり、溶岩を芯でとらえた。

「かこーん」

溶岩はティラノサウルスの方へ飛んでいく。

ティラノサウルスはそれを難なくキャッチ。

ティラノサウルスが逆の手をこちらに振っている。

才蔵は親指を立てる。

ひろ「知り合いですか?」

才蔵「草野球仲間だ」

ひろはもう何があっても驚かないと決めた。

※この話は全てフィクションであり、実在の人物や団体などとは一切、関係ありません。