上の階は吹き抜けになっていて、外は一面の海になっていた。

浴衣を着た宿泊客が何人もいて、その中にひろのお父さんも混ざっていた。

ひろは

『あれ、お父さんいつもより若いな?』

と思いつつ、

ひろ「お父さん呼びに来たよ」

と声をかけた。

お父さんは

ひろのお父さん「おう、来たか。母さんが部屋にいるから呼んで来てくれ」

ひろは

『もう、みんな。自分で行ってくれよ』

と思いながら部屋に行く。

部屋は和室になっていて、大きな画面のテレビがあった。

ひろのお母さんが、薬指を立てると画面がお店チャンネルに変わる。

ひろのお母さんは美容シートの番号を紙に書き取っていた。

ひろ『お母さんは夢の中でも変わらないな』

ひろも試しに親指を立ててみる。

するとなすびチャンネルの「必見!今からできる節約術7000」という番組になった。

ひろ「そんなに見てられないよ」

ひろが左手を払うと画面が消えた。

ひろ「お母さん呼びに来たよ」

ひろのお母さん「もうそんな時間。じゃあ用意するわね」

3人で下に降りて行くとバクがいた。

バク「ここから少し歩いた所が会場だからついてきて」

駅から5分ほど歩いたところに会場はあった。

会場はU の字を寝かしたような形になっていた。

ひろ「ここで何が始まるの?」

バク「コンサートだよ」

三分くらいしてから鳥たちがワーッとやってきた。

会場のみんなが拍手する。

※この話は全てフィクションであり、実在の人物や団体などとは一切、関係ありません。