死にたい僕と死んじゃう君

「ちょっと待って!」

いきなり部屋のが開いたかと思うと、京子のお母さんが入ってきた。

「京子のお母さん……どうして、ここに……?」

「実はさっき、病院の京子の部屋の片付けをしていたんだけど……机の引き出しからこれが出てきて……」

そう言いながら、京子のお母さんは、俺に一通の手紙を差し出した。

「これは……?」

「京子が、亡くなる前に書いていたみたいで、その上に『私が死んだらけんちゃんに渡して』って書いてある

 メモが置いてあって……」