死にたい僕と死んじゃう君

そう言って微笑む京子を見て、俺は胸が苦しくなった。

どうして、神様はこんなにも優しい京子を病気にしたんだろう……。

京子は何もしてないのにっ……。

どうせなら俺でよかったじゃないかっ……。

京子ならクラスで逸れものになるどころか、クラスの中心の人間になれるのに……。

「俺さ、死なないからさ、京子も死ぬなよ」

俺が言えるのは、それだけだった。

俺の力じゃどうにもならないから、せめて、約束をしようと思った。