死にたい僕と死んじゃう君

「けんちゃん……まだいじめられてたんだね……」

京子の言うとうり、俺は、根暗そうな見た目をしているからなのか、いじめの標的にされていた。

「そうなんだよ。あぁ、もう死にたい。俺が死んだら、いじめてきた奴らは焦るだろうなー」

ま、そんなこと言っても死なないんだけどな、俺は。

俺は死ぬつもりはなかった。あいつらのせいで、京子と過ごす事案が減るなんてごめんだ。

「もうっ、けんちゃんてっば。もうすぐ死ぬ人の前で死にたいなんて言っちゃダメだよ!」

それって……。

「京子、余命宣告、されたのか……?」