「京子、今日も来たよ。調子はどう?」

「けんちゃんっ!いつも通り、良くもなく悪くもなく、だよ」

俺、黒川健司は幼馴染の白井京子のお見舞いに来ていた。

「そっか……。あ、京子の言ってたマンガ、買ってきたんだけど……」

「えっ、本当⁉︎見せて見せて!」

「はいはい」

俺は、買ってきたマンガをカバンから取り出して京子に渡す。

その反動で、カバンの中に入っていた落書きだらけの教科書が滑り落ちてしまった。