んっ

あれ?私どうしたんだっけ……

目が覚めると
真っ白な天井が見えた。

ふと横を見ると

え、勇気……!?!?

何故か横で勇気がベッドの縁に顔をふせて眠っている。

ええ!?何この状況。

「起きたー?」

そう、声をかけられて
そちらの方向を見る。

あ、そうか!

「気分はどう?」

白い天井、白いカーテン
ここ、保健室だ!!

「あ、矢野先生?」
保健室の矢野先生に声をかけられたんだ。

「大丈夫?だいぶ痛む?クラクラとかしてる?」

「少し、頭がズキッとするけど
大丈夫です」

「傷口が大きいから病院で見てもらおうか。車出すよ」

「あ、はい」

そんな会話をしながら
ベッドの隅に目をやる。

勇気は眠っているみたいだ。

「その子、つかさが倒れた時、ここまで運んでくれたんよ」

え!まぢ!?私、ぽっちゃりなのに……

「パートナーだからって言ってたよ、ラブラブなんだね〜♡」

「いや、そんなことは」

私はまたドキッとしてしまった。
勇気がそんなこと言うなんて思っていなかったから。