つかさと勇気

物音で
ふと目を開けると
また保健室で見た光景。
そう、勇気の寝顔……

私はまたもや驚いて飛び起きた。
衝撃が走った。

なんかドキドキしちゃうじゃん……。
なんなの！？

そう思いながら
私は彼を見た。

すやすや
気持ち良さそうに眠っている。

あれ？なんかかわいい……！？

自分の感情についていけてないよ……。

「ん～」

勇気が目を覚ました。

「あ！ つかさ！ 目覚めた？」

そう言われて
また、ドキッとした。
そういえば呼び捨てで呼びあってるけど自然とそうなったんだよね。

あ〜調子狂う……

「怪我は大丈夫なのかよ！？」

「うん、大丈夫。頭打ったから検査もして異状はないって言われたよ。お薬塗って傷口が治りかけた頃にもう一度病院に来てくださいって言われた」

「ふー……良かったぁ」

今にも泣きそうな勇気。

「え、どうしたの？」

「いや……心配過ぎて……」

「そうなんだ……ごめんね」

泣き出しそうな勇気を見て
本当に心配させてしまったんだなと思い
私もつらくなってしまった。

「ありがとう」
そう、私は伝えた。