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目覚ましが鳴り響く。

いつもと同じ朝。だが気持ちはズーンと重く、正直起きたくなかった。

家を出ると、気持ちとは裏腹に雲ひとつない快晴。昨日まで雪が降っていたとは思えない程だった。そして、詩乃はご機嫌そうな顔で玄関から出てくる。いつもと同じようだが、いつもより憂鬱な朝。

「私、司くんに告白する!」

「はあぁぁぁ!?!?!?」

突然過ぎてつい大声をだしてしまった。

「お、お前いきなりは難しいんじゃないか…?」

「えっ、そう…なのかな?」

「ただ数回話しただけのクラスメイトに告白されても困るだろ…って、」

突拍子のないことを言うのでつい言ってしまった…。

「確かに…」

納得した様子の詩乃。俺は心の中で相談に乗ると言ってしまったことを後悔した。

その日から毎朝、詩乃の恋愛相談を聞きながらの登校が始まった。