------ピピピピピピ…------

目覚ましが鳴り響く。

------バンッ------

叩くように目覚ましを止め時計の針に目をやる。時刻は6時半。

 俺は洗面所で顔を洗い、制服を着てリビングに向かった。扉を開けると母が朝ご飯を準備していた。

「おはよ、ご飯出来てるよ。」

ご飯の匂いを嗅いだ途端、お腹が鳴りだした。俺はご飯を食べ、学校へ行く準備を終え家を出た。いつもの朝。

隣に住む幼なじみと毎朝登校している。

------ピンポーン------

ドタドタドタドタドタ…

扉が開くとまだ髪に寝癖がついている幼なじみがいた。

「待って!あと5分で準備終わるから!」

「またかよ…。お前昨日も言ってたぞ。」

5分後、急いで準備をしてきた様子の幼なじみが家から出てきた。

 俺、佐倉 遥也《さくら はるや》と星 詩乃《ほし うたの》は家が隣の幼なじみだ。