龍輝くんと一緒に。
 龍輝くんの家まで歩く道のり。

 それは穏やかで。
 とても落ち着いている。
 自分でも驚くくらいに。



 また入れ替わってしまった。
 龍輝くんと。

 こんなときでも。
 龍輝くんと一緒なら。
 できそう、なんとか乗り越えることが。










 初めて龍輝くんと入れ替わってしまったとき。
(とはいっても。
 私は覚えていない、ほとんど。
 そのときのことは)
 龍輝くんと別々の場所にいた。

 だから。
 恐怖や不安や混乱やパニック。
 そうなっていた(たぶん)。



 そのときのことは覚えていなくても。
 龍輝くんから話は聞いている。

 だから。
 想像できる、簡単に。
 そうなってしまった私の姿が。







 だけど。
 違う、今は。


 一緒にいる、龍輝くんと。

 そうすると。
 湧いてくる、勇気が。
 身体の中から。



 そして。
 溜まってくる、エネルギーが。
 身体中に。


 できる、そうなることが。

 それは。
 全て龍輝くんのおかげ。





 龍輝くんの存在は私に元気を与えてくれる。

 龍輝くんは心の栄養剤。


 龍輝くんがいてくれて本当に良かった。