龍輝くんとの通話を終え。
龍輝くんの言葉通り。
言った、桐生くんと諏藤くんと平岡くんに。
「ちょっとコンビニに行ってくる」と。
そうしたら。
言った、諏藤くんが。
「俺も一緒に行く」と。
なので。
少しだけ困ってしまった。
それでも。
なんとか納得してもらった、諏藤くんに。
私(龍輝くんの姿)一人で行ってくる。
そういう話をして。
だけど。
諏藤くん、少しだけ寂しそうにしていた。
だから。
慰めてもらっていた、桐生くんに。
そんなこともあったけれど。
どうにか出ることができた。
龍輝くんの家から外に。
そして。
さっそくメッセージを送る。
龍輝くんに。
【外に出たよ】と。
そうしたら。
届いた、すぐに。
龍輝くんから返信のメッセージが。
内容は。
龍輝くんの家の近くにある公園。
公園にあるベンチに座って待っていてほしい。
そういうことだった。
その公園は。
龍輝くんの家。
そこから歩いて五分。
それくらいのところにある。
ということらしい。
場所は。
教えてくれた、龍輝くんが。
目印になる建物などを。
そして。
進む、それらを目掛けて。
わかりやすく説明された、龍輝くんのメッセージ。
そのおかげで。
できた、着くことが。
目的の公園に。
そして今は。
座っている、その公園のベンチに。
四月の下旬。
桜の木もすっかり緑色の葉に染まっている。
春の風が穏やかに流れている。
今日は土曜日。
公園にも何人かの子どもたちと親御さんたちの姿が見える。
楽しく遊具などで遊んでいる子どもたち。
そんな子どもたちのことを親御さんたちが優しい眼差しで見守っている。
よく晴れているし気温もちょうど良い。
なので遊ぶのには最適。
無邪気に遊んでいる子どもたち。
そんな子どもたちのことを見ていると。
ほのぼのとした気持ちになる。
「茉蕗……?」
可愛いな、子供たち。
見ている、そう思いながら。
そんなとき。
聞こえた、声が。