俺は渋々、気配を消して警備員の背後をとる。

(ザッと見て、15人ってとこか。)

トンッ…

軽く首を叩いてまずは2人を気絶。が、周りの奴らはめざとく俺に気づく。

「オイッ!子供がいるぞ!」

(チッ…バレたし。)

騒がれないうちに、そいつらの腕を捻り上げる。

からの、後ろの首を軽く叩いて気絶。

「うぅ…!」

呻いて倒れる警備員を見ながら、俺は闇に紛れて「ふぅ」と密かに息をつく。

(全員対処し終わっただろ。)

……その時だった。

「ハッ、残念だったな。」