〜ついに作戦当日〜

ザザッ…!

俺の機械をイジって作った小型インカムに、ノイズが入る。

「やっほー、〈Sapphire〉聞こえてる?」

「あぁ、聞こえてる。〈Ruby〉」

ここはガストン家近くの裏道。

身体能力が高い俺は、怪盗実行役。
頭の切れるファメは、頭脳・思考役。

…として分かれている。

「んー、やっぱ警備多いねぇ♪」

「どの作戦で行く?」

ファメとは、視界もカメラで共有してるため警備も丸わかり。

「えっとね、作戦Aを実行!」

「…りょーかい。」

俺はRubyの言葉で、用意した機械を胸ポケットから取り出す。

そして耳に手を当てて_

スリー、ツー、ワン…
 『3、2、1…』

カウントと同時にボタンを押した。

パァァンッ!

すると機械からは、澄んだ夜空に響く銃声。

その音を背後に聞きながら俺は足早にその場を去った。