俺達は、静かに自分の家に入っていく。

「懐かしい。」

ライ姉さんがゆっくりと周りを見渡す。

「そういえば…怪盗ってライ姉はどうするの?」

と、ふいにファメが尋ねてくる。

確かに、ライ姉さんは両親に会ったらまた酷いことが起こるかもしれない。

「どうする?」

「私はついていくよ。」

キッパリと答える、ライ姉さん。

「お母さん、お父さんとちゃんと話したいから。」

(…改めて、芯が強くて綺麗な人だと、こういう時に思う。)

力強いピンクの瞳が負けないくらいにキラリと輝いている。

「「じゃあ次の作戦、たてない?」」

双子の俺等の声がハモる。

やっぱり考えていることは一緒だ。