シュタッ!

窓から身を投げ出して、軽々と木へと飛び移る彼女。

「嘘だろ…?」

俺はビックリし、絶句。

あんな長い棒を背中にかけて飛ぶとか、尋常じゃない。

(それに瞳のことなど、たずねたいことは山程ある。)

「おい、侵入者はどこだ!探せー!」

(だけど、今は逃げるのが先みたいだな。)

シュルッ、タン!

ワイヤーで俺は木へと飛び移った。

『じゃあな(ね)、ガストンさん。』