「…ガストン本人が来るってどういうことだ?」

呟いても、呼びかけてもファメからの声はない。

(本人が来るということは、この屋敷がピンチということか?)

「俺は追い詰めることが出来ている…?」

なら、警備は緩いはずだ。

ドンドンと先へと進ませてもらうのが妥当なところだろう。

(にしても、コレクション多いな…。)

廊下には並べられた、コレクションという名の美しい人々。

ガシャン!

「アクっ、逃げて!」

すると、ファメから声が聞こえてきた!

でも、回避することは不可能だ。

なぜって?コレクション達が目を覚まして襲ってきたから。

(急に何でだ!?)

あたりを見ると、ガストンがニヤリと笑っている

「僕が屋敷から逃げようとしたら、全力で守ってくれるように躾けたんだよ。」

「さぁ、怪盗くん!逃げれるかな?」