カフェとライター


「んで…工藤戒李のこと、どう思ってんのか?」

う…

本質をついてくる。

「編集長、放っておいてあげましょうよ」

何て返せば正解なのだろうか。一瞬固まり答えを探す私を見つめる編集長と、それを困っていると思ってー、実際に困っているんだけど、助けてくれるスタッフさん。



「はぁ?みんななんだかんだ気になってるくせに」

「気になってても本人に言うもんじゃないですよ、見守るものです」

うんうん、と周りのデスクでこのやりとりを聞いていた方達も同意の頷きをしてくれる。




…みんな気になってたのか。




「…仕事相手です」

一般人と、芸能人。

戒李くんが自然に接してくれるから、学生の時のようにフラットに関わることもできた瞬間もあったけれど。



それでもこの密着で思い知った。世界が違うのだと。

「…そうか。とりあえず会わないように」

「はい」



少し、牽制してくれていたスタッフさんが残念そうな顔をしたのが見れたけど、気にしないようにしよう。





少し気まずい空気が流れたのを、編集長は明るくしようとしてくれる。