カフェとライター





私が聞いたところで大丈夫じゃなくても、大丈夫って言うだろうし…。

無駄なやりとりをさせないようにすることしか私にはできないと思って、これ以上書くことはできなかった。


既読はしばらくしてついていたけど、戒李くんからも返ってこなくて、元の距離に戻ったんだなってじわじわ実感することができた。



















「久しぶり!ういちゃん元気?戒李の連載見たよー!
あの時リハしてたライブが始まってて、よかったら来てよ!事務所からチケット送っといたから多分届くと思うから!」



もうこんな一般人に連絡なんかこないだろうと思っていたのに。

久しぶりに光くんからメッセージが届いたのは


戒李くんの連載が始まった雑誌が発売されてすぐ。ツアーが始まったのも、ちゃんとニュースで追っていて知っていた。



チケットの倍率もとてつもなくて、初日から満員でかなり盛り上がったって言ってた。

無事に怪我なく、体調を崩さず完走してほしいと思っていたけれど。

まさか。誘われるとは。

「私も行っちゃっていいの?」

隣でペンライトをカチカチ触りながら百合さんが言う。
もう来てるじゃないですか、って思わず言いそうになるのを抑えて、同じような気持ちで大丈夫ですよ、と返す。

「知り合いみんなでおいでって10枚も送られてきたんで…」


こんなにいいのだろうかと思ったけれど。みんな一つずつ渡されたペンライトは社長の奢り。まさか会社のみんなでLoopのライブに来ることになるとは思わなかった。