杉崎君は、私の料理をしている姿が好きだからと、キッチンで撮影すると言った。
「うん。良い感じ」
今までが嘘のように、当たり前のように私を見つめる杉崎君の視線が、熱く感じた。
カメラに向けて笑顔を作る。
「梨菜ー」
「?」
「好きだよ!」
「!!!!!」
"カシャッ"
とんでもない顔を撮られてしまった。
「ちょっとー!!」
「良い写真撮れた♪」

その後、この写真をSNSにアップするしないで揉めに揉めたものの、
最終的には言いくるめられてアップすることになった。


コメント:彼女に、初告白。


その写真は、いいねの数で3位になったのだった―――――