瞳の中で好きって言って

2人で一緒に課題を運んだのか…。
楽しく会話でもしながら?
自分の心の中に黒いモノがじわじわ広がっていくのを感じた。

「私、ちょっと図書館に寄ってから部屋行くね。またあとで」
「そっか、了解」
これ以上会話を続けたら余計なことを言ってしまいそうで、思わず逃げてしまった。
これが、いわゆるヤキモチとかいうものなのだろうか……?


結局その日は杉崎君と一緒に過ごす気になれず、食堂で夜ご飯を済ませてから部屋に戻り、
一言おやすみとだけ言って杉崎君のいるリビングを横目に自分の個人スペースへ入った。

あぁ、杉崎君と堂々と顔を合わせられる他の女の子たちが羨ましい…。
どんなにメイクを頑張ったって、メイクを変えたって、彼の瞳に私は映らない…。


「―――あれ、もう12時過ぎてる…」
いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
お風呂に入らないと。

寝ているであろう杉崎君を起こさないよう、私はそーっとお風呂へ向かった。
「…梨菜?」
「っ!?」
リビングを歩いていたところ、思いがけず後ろから声をかけられた。