「あんた、こんな変な高校に行くの?」

夜ご飯の最中、学校のパンフレットを片手に母親は聞いた。

「うん。もう合格したから」

何も味のついていないシンプルなサラダを口に運びながら、
私はつっけんどんに答えた。

今月は今のところ先月と比べてマイナス0.5キロ。
入学までに、あと2キロは落としておきたい。

「結婚と同時に会社の社長だなんて・・・大丈夫なの?」
「全然大丈夫。私だってその気になればやれるんだから」

私は1つだけ唐揚げを食べて箸を置き、リビングを出た。
よし、今から軽くランニングしてこよう。

自分の部屋でジャージに着替えた後、家の近所を走った。