「とっても幸せそうに笑ってたから」
「!!」
俺、笑ってたのか?
七瀬の夢見ててその本人に見られるとは!
キモイやつだと思われたか?
俺は恐る恐る七瀬を見た。
七瀬は不思議そう顔をしていたがその後すぐにニコッと笑った。
「まあなんの夢見ようがいいけどね!でも、寝すぎは良くないよ!」
と母親みたいに叱った。
叱ってる姿も可愛いな。
と俺は思った。
「そういえば来週はテストだね」
テスト…。
そういえばそうだったな。
テストか…。
俺はふっとあることを思いついた。
「俺が!」
「え?」
急に俺が喋りだしたからか七瀬はビクッと肩を揺らす。
それでも今の俺には勢いが大事だ!
「俺がテストで1位とったらいいたいことがある!…大事な話なんだ!」
「…大事な、話?今はダメ…なんだよね?」
「うん」
俺は真剣に答えた。
七瀬も真剣な顔つきになって頷いた。
「わかった。待ってるね」
そう言った七瀬に俺は「ありがとう」と伝えた。
何がなんでも1位をとらなくては!
1位をとったら俺は七瀬に告白する!