「ありがと」
ボソッと言ったがどうやら上桐には聞こえていたみたいだ。
振り向いて笑ってくれた。
私は無言で上桐に掴まっている腕に力を込めた。
あぁ、神様。
先程言いかけてたことだけど。
私はやっぱり…。
「屋台で焼きそばとりんご飴とたこやきとそれから…」
やっぱり上桐のことを好きにってしまったみたいです。

『七瀬のこと思ってくれるやつはちゃんといるから!』
もし本当にそんな人がいるなら…君ならいいのに。