理久side
夏休みになって早くも7月が終わり、8月の半ばに突入した。
「…今日も引きこもりか」
俺は朝飯がテーブルに綺麗に並べられたのを見てそう呟いた。
8月12日から七瀬は部屋に引きこもるようになった。
俺はバイトがあるから日中はほとんど家にいない。
それでも帰ってくると飯は作られていてテーブルの上に置いてあった。
朝は夜中とかに起きて作っているのだろうか。
朝起きると必ず置いてあった。
「美味い…」
1人で食べる飯は寂しかったが、やっぱり七瀬の作る飯は美味かった。
七瀬…本当に大丈夫かな。

8月12日に七瀬は予定より早めに帰ってきた。
「おかえり、七瀬」
「…」
いつもなら「ただいま」と言ってくれるのに何も言わずに七瀬は自室へと入っていった。
そしてその日、七瀬は自室を出ることは無かった。
もう8日が経った。
「はぁ…」
一体どうしたらいいんだ?
そんな俺に届いたのは1件のメール。