悪魔と私



「クロード様?」


サンが心配そうに声を掛ける。

考え事をしているようで、何処か遠い所を見つめるクロード。

そんなクロードの横に立ち、大きく息を吸い込むサン。


「クロード様!!」


さすがに耳元で叫ばれて気づいたのか、「んぁ?」と変な声を出してサンのほうを見る。


「どうしたんですか?ボーっとして」


「ああ、悪い。…すこし、考え事をしていた」


心配そうに自分を見てくるサンを見て、自分が話の途中に考えごとをしていて、黙り込んでいたことに気づく。


「それで……何の話をしていたんだっけ…」


「おねーちゃんの記憶を取り戻す方法ですよ……大丈夫ですか?」


「大丈夫だ…お前は俺を馬鹿にしているのか?」


慣れたようにため息を吐くサン。

その隣でアイルがくすくすと笑う。