サンは少しアイルが眉を顰めたのに気づかず、そのまま話し続ける。
「ラリーフの花で失ってしまった記憶を取り戻す方法は、2つあるんだ。
1つ目の方法は、おねーちゃんの記憶を奪った花を調合して、薬を作るの。
それを飲めば、記憶はもとに戻るよ」
「なーんだ、思ったより簡単じゃない?」
もっと難しいと思っていた私は、ほっとしてため息を吐く。
「……でも、この方法には、欠点があるんだよ」
「え!?なに?」
「…この方法の、薬を調合できる人は、限られているんだ。
調合できる者は……」
「南のどこかで密かに暮らしているという、小人族。…だろ?」
サンの説明が始まってから、終始無言だったクロードが、突然口を開いた。


