ぱちっ 急に男の人の瞼が開き、目が合ってしまった。 「ア…イル?」 「――~っつ!///」 私はずっと見つめていたことを思い出し、赤面した。 「どうした?」 男の人は優しく微笑んだ。 「えっと…失礼ですが、貴方は誰ですか?」 私は恐る恐る、訊いてみた。 「やっぱり…覚えてないのか……」 男の人は、少し残念そうに言った。 「…すみません…」 「いや、いい。それより、敬語はよせ。あと、俺の名は、クロードだ」 「クロード、さん…」 「クロでいい。お前は…記憶を失う前、そう呼んでいた」