「目を閉じろ」 私は男の声に従い、ぎゅっと目を瞑った。 「いくぞ」 男の声が聞こえたかと思うと、首筋につめたい感触が。 ぷつっと音がして、首筋に当たっているものが刺さる。 でも、不思議と全然痛くは無かった。 「終わったぞ。目を開けてみろ」 「えっ?もう?」 私は目を開けた。 こんなに早く終わるものなの? 「首を見てみろ」 男に言われて視線を首筋に移す。